iPhoneの敵?味方?iPhoneを徹底的に破壊する恐怖のマシンDaisy

当店はiPhoneの修理店です。壊れたiPhoneを修理して、お客さまに長く使っていただくのを主な目的としています。

そんな当店とは真逆の破壊のかぎりを尽くすキラーマシンが存在するのです。
それもAppleが送り込んだ刺客です。Daisyとはいったいどんなマシンなのでしょうか。

目次
  • まずは動画をご覧ください
  • なんのためにiPhoneを徹底的に破壊しているのか
  • 生まれ変わるiPhone
  • iPhoneの敵?味方?iPhoneを徹底的に破壊する恐怖のマシンDaisy まとめ

まずは動画をご覧ください

 

 

すごいマシンですね。
勢いよくiPhoneを解体していきます。

筆者はiPhone修理に携わって10年目なのですが、ここまで手際良く解体はできません。
この動画の画面を開ける機能だけついたマシンだけでも欲しい物です。
iPhone修理で1番気を使うのは最初に画面を開ける部分なのです。人によって違うのかもしれませんが筆者は最初の1工程が1番気を使います。

そして、バッテリーに冷気を当てて強力な両面テープを無効化して外しています。
ここから破壊のかぎりを尽くしていくiPhone相手だからできることですね。
ここまでの冷気を当てると他の部分の故障が怖いです。

そしてiPhoneの1番大事なところであるロジックボードを器用に外しています。
そのロジックボードを回収してレアメタルなどを取り出すのでしょう。

 

なんのためにiPhoneを徹底的に破壊しているのか

破壊という言葉は語弊がある言葉なので分解という冪なのでしょうか。
しかしiPhone修理店から見ると次のことを考えてない破壊に見えてしまう悲しさですね。

大きな目で見れば再生のための破壊なので分解が正しいのでしょう。

Appleは古いiPhoneをリサイクルするために、動画のように徹底的に分解しているのです。

Daisyは今では15種類のiPhoneモデルに対応し1時間あたり200台のペースで分解しながら、より重要な素材を再利用のために回収できるようになりました。Daisyから回収された素材はリサイクルされて製造プロセスに戻されます。主要なバッテリー素材であるコバルトについては、Daisyで回収された iPhoneのバッテリーを当社サプライチェーンの上流に送ります。これらのバッテリーは特定の製造拠点から集めたスクラップと組み合わせられ、今回初めて、一連のプロセスを通じて再生されたコバルトが新品のAppleバッテリーの製造に使われるようになりました。これは正にこの希少素材のクローズドループとなります。
Appleはまた、11種類の製品のメインロジックボード上にある主要部品で100%リサイクルされた錫(すず)を使用しています。100%リサイクルされたアルミニウムからアルミニウム合金を作り出す当社のエンジニアリング技術により、MacBook Air と Mac mini の最新モデルの製造に伴うカーボンフットプリント(CO2に換算した温室効果ガス排出量)は前モデルの約半分に収まっています。さらに今年からは、Apple Trade inプログラムを通じて再生されたアルミニウムが、新たに生産されるMacBook Airのボディ筐体に使われることになっています。
バッテリーはリサイクルされて新しいバッテリーになり、ボディは新しいMacBookのボディに生まれ変わるようです。SDGsですね。再生可能なものはどんどん再生して使いましょう。ということなのでしょう。地球に優しいAppleです。
もう少し街のiPhone修理屋さんにも優しくして欲しいです。

生まれ変わるiPhone

前述したようにAppleのSDGsとiPhone修理屋さんのSDGsは趣が異なります。
Appleは、古いiPhoneを回収して、新しい製品へと生まれ変わらせていきます。
iPhone修理屋さんは大切なiPhoneを長く使えるように修理をしたりメンテナンスをしたりしてiPhoneの寿命を延ばします。

先日も機種変更して使わなくなったiPhone6を家でミュージックプレイヤーとして使いたいからという理由でバッテリー交換にご来店されたお客様がいらっしゃいました。Apple的には古いiPhoneを使い倒すのではなく、リサイクルに出して音楽用に新しくiPodを買うのが正義という感じがあります。

筆者にはどちらが正しいのか判断が難しいですが、修理屋さんとしては長く使ってくれている方が嬉しく感じますね。

インキューブ天神店でiPhone のバッテリー交換がオススメな理由。

インキューブ天神店でiPhone のバッテリー交換がオススメな理由。

 

iPhoneの敵?味方?iPhoneを徹底的に破壊する恐怖のマシンDaisy まとめ

最初に書いたように、当店はiPhone修理店なので修理をして大切なiPhoneを長く使えるようにするのが存在意義の会社です。
Appleは、より良い製品をユーザーに届けることが存在意義の会社です。
どちらも同じiPhoneに関わっていながらスタンスが違うというのは面白いものです。
またどちらが正しいということもなく。Appleは色んなところで裁判が起こされるくらいメジャーな企業で単独のハードウェアメーカーとしてはトップクラスのシェアを誇っています。
それだけ多くの人が使っているからこそ、色んな考え方が生まれてくるのでしょう。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です