なぜpovo2.0ではなく楽天アンリミットでの0円運用なのか

緊急事態宣言が終わり、ずいぶん日常を取り戻しつつある福岡天神です。
やっと警固公園も全面解禁になったので、嬉しくて写真を撮ってしまいました。

警固公園の風景

この警固公園の真横に当店、iatQインキューブ天神店があり、その逆側に楽天のショップがあり楽天アンリミットを使うには最高の環境のようなロケーションなのですが、実は当店まで楽天電波が届いてないという悲しい状態なんです。

室内に弱い楽天をなんで推すのか。

先日の記事で予備の携帯回線を0円で持とう!的なお話を書いたのですが、なぜpovo2.0ではなく楽天unlimitを推したのか。先日の記事は閲覧数も多く、みなさん興味があるテーマだったようで、povoじゃダメなのか?のような問いも頂いたので、その回答編を書いてみます。

繋がりにくいという楽天の弱さ

楽天は現在鋭意基地局を増やしているところですが、現在は他のキャリアと比べて人口カバー率が低いのが弱点です。さらに電波帯の割り当て問題で室内にも弱いという弱点を持っています。

楽天モバイルの人口カバー率96%の達成が、2022年2月~3月にずれ込むことが分かった。10月22日のエリア展開に関する説明会で、楽天モバイルの矢澤俊介副社長が明かした。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2110/24/news032.html

つまり2021/11/03で人口カバー率96%いってないということです。
さらに屋内に弱い楽天回線なのですが、これは総務省からの割り当てが少ないのが原因です。
なんで少ないのかは大人の事情があるのでしょうが、楽天のストアから直線距離で数百メーターの当店で繋がらないのは少し悲しいですね。

天神ど真ん中なのに。

なんで弱点が晒されているのに楽天を推すのか

楽天はMVNOではなくMNOだというのが一つの特徴です。
一般的な格安SIMキャリアはdocomo、AUなどの回線を間借りして運営しているMVNOというものです。

一方楽天や、先日筆者が契約したiijなどはMNOと言って自社で回線を持ち運営している携帯キャリアになります。
つまり基地局の設置なども自社で賄うためにエリアの問題が出てきてしまうのです。

古くから携帯キャリアを運営している大手は創業時から積み重ねてきた基地局があります。
設備変更などは必要ですが、用地確保などの手間はかからないので展開が早いのです。
一方新しく参入した事業者は今から積み重ねていくところなので、展開が遅くなりがちです。

この人口カバー率の低さと電波帯の割り当ての少なさから楽天の回線が入らない場所ではAU回線にローミングするという仕組みを作っています。
このローミングというのは楽天を経由せず、ダイレクトにAU回線に繋がるということです。

電波の品質はAUなので、一定の信頼がありますね。
つまり、現状では楽天unlimitを契約するともれなくAUの回線もついてくるという一挙両得状態になるのです。

楽天ではAU回線のことをパートナー回線と言って、高速データ通信は5Gまでしか使えず、それ以上は1Mbpsに速度制限されてしまいます。1Mbpsでも、そこそこ早いんですけどね。

povo2.0でもいいのでは?

上記の1つの契約で2社の回線を持つことができるという時点でメリットは十分なんですが、新しいキャリアだから不安という方もいらっしゃると思いますが、今回オススメしているのは、あくまでリスクヘッジとしての0円運用ですので、メイン回線がしっかりしている前提であれば効率重視で。

povo2.0のサイトには不穏なことが書いてあります。

povo2.0注意書き

※1:別途所定の手数料等の費用がかかる場合があります。180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となることがあります。0円0GB時は、送受信最大128kbpsとなります。

https://povo.jp/spec/

ちょっ待て。
契約解除って。これじゃリスクヘッジにならないやん。
定期的にトッピングを入れるなら0円運用にならんし。

ということで筆者はpovo2.0は推奨しません。
逆にメイン回線として使うのにはいいでしょうね。自分が使う必要なものだけをオプションでつければいいので。

全部入りのプランではできないことです。

あくまでリスクヘッジで使わなければ、それが1番いいのです。

前回から今回の一連の記事は先日のドコモで発生した回線障害を受けての対策という見地で書いています。

こんな使い方をしたら楽天は儲からずにサービスをやめてしまうやん!

という声もありそうですが、10数年前にソフトバンクからリリースされたホワイトプランというソフトバンク同士なら通話し放題という無謀なサービスがドル箱になったように、基本回線数という分母が大きくなれば、いろんなチャンスが広がるという考え方で、このようなことが実現できるプランを作ったのではないかなと勝手に都合の良い解釈をしています。

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