iPhoneもウィルスに感染するのか?iPhoneに感染するウィルスについて考察してみました。今回のウィルスは設定画面から簡単に駆除できますので、5つの手順でやってみましょう。

iPhoneはウィルスに強い(感染しにくい)スマホだと言われています。
それが、最近の検索ワードなどを見ていると「iPhone ウィルス」というような検索語句で検索されることが増えています。先日、当iatQインキューブ天神店にもiPhoneがウィルスに感染したので駆除してほしいというような問合せが入りました。当店はiPhone修理店ですが、このような相談も受け付けておりますので、お困りの方はどうぞ。

今回のモデルはインキューブ天神店さんの売り場からバ○キンマンさんに登場していただきました。

バイキンマン

これはいったいどういうことなのでしょうか。

※今回の文章の中にウィルスとコンピューターウィルスという表現が混在していますが、これは同一のものです。
※今回のテーマはiPhoneのカレンダーにウィルスが感染するということですが、厳密にはウィルスではありません。しかしわかりやすく表現をするために「iPhoneがウィルス感染」という表現を使っています。

そもそもウィルス(コンピュータウィルス)とはなんなのでしょう。

コンピュータウイルス(表記揺れ:コンピューターウイルス[注 1]、英: computer virus)とは、マルウェア(コンピュータに被害をもたらすプログラム)の一種で、自立せず、動的に活動せず、プログラムファイルからプログラムファイルへと静的に感染するものを指す。

※ウィキペディアより抜粋

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9

ウィキペディアは正しく書いてあるので、今ひとつわかりにくいことがありますよね。
これを筆者なりに意訳してみます。

コンピューターウィルスは利用者(所持者)が意図しない。つまり知らないところでパソコンなどに侵入して知らないうちに感染するという物です。

ウィルス感染するとどうなるのか。

コンピュータに感染するウィルスのうちのほとんどは静かに潜伏するだけで気がつかないことが多いです。気がつかれると削除されたり対策されたりするので、気がつかないようにそっと侵入して、知らないうちに増殖するのが優秀(悪意が強い)ウィルスと言えます。

そして、その感染した端末を足場にして別の端末に攻撃したりということに使われます。
クラッカーの身元がバレないように偽装するために侵入した端末から違法行為を行うわけです。

他にも感染したパソコンの中で増殖を続けて容量いっぱいまで増殖してパソコンを動かなくするものや、他には2000年ごろに猛威を振るったlove letter(I Love You)ウィルスなどパソコンの動きを制限する物もあります。

今回iPhoneに感染しているウィルスとはどんな物なのか。

今回、iPhoneに感染しているというのは厳密にはウィルスではなく、アドウェアと呼ばれる広告なり情報収集を目的とした仕組みでプログラムではありません。

プログラムではないということはウィルスではないと言えます。

iPhoneはウィル感染しない説の根拠

ウィルス対策ソフトベンダーのカスペルスキーによれば

ウイルスとは、自身を複製する不正なコンピューターコードで、システム全体に拡散して、データを破壊、削除、または収集することがあります。

コンピューターウイルスが拡散するためには、システムを構成するさまざまなプログラムと通信する必要がありますが、iPhoneが使用するOSは、このような通信が困難になっています。

理由は、AppleのOSでは、各アプリは個々の仮想スペースで実行するよう設計されているからです。基本的にアプリ同士のやりとりは禁止されているため、ウイルスが拡散することは非常に難しくなっています。

このことに加え、AppleユーザーはダウンロードするすべてのアプリをApp Storeからダウンロードする必要があり、Appleはすべてのアプリに対して厳格な審査手続きを行なっています。そのため、マルウェアに感染したアプリがダウンロードされる可能性は極めて低くなっています。

つまり、iPhoneに入っているアプリは、それぞれが独立しており別のアプリやシステムと相互に通信を行えない仕組みになっているということです。
そして、そのアプリはAPPストアからしかダウンロードできないという仕組みを作っているので安全度が高いというわけです。

たまにiPhoneに悪意を持った仕組みを利用してバグを引き起こされるのは?

これはiOSなどの脆弱性を利用した行為で、元々入っている仕組みを利用しています。
特定の名前のwifiに接続するとネットワークシステムがダウンするなど。

これは元々存在しているセキュリティホールになるので、ウィルスではありません。

今回猛威を振るっているウィルスの正体は?

これは、ある意味人間のセキュリティホールを狙った攻撃になっています。
使われているのはiPhoneのカレンダーの標準機能だけです。

iPhoneのカレンダーには別のカレンダーを登録するという機能があります。

例えば、家族のカレンダーやイベントのカレンダー。
筆者は旧暦のカレンダーを登録しています。

カレンダーSS

これはワンタップで登録することができ、非常に便利な機能です。
今回はこれを利用してアドを仕込んでいるわけです。

いろんなホームページや、メールその他の方法で巧みに誘導してクリック(タップ)させるという方法です。
しかし、クリックしただけでは登録まで進まないので、最後は必ず自分で「OK」ボタンを押しているのです。

人間のセキュリティホールを利用して最後に「OK」を押させるように巧みに誘導しているというわけです。

万が一感染(引っかかった)場合の駆除する方法

iPhoneの設定アプリを開きます

設定アイコン

 

次に中ほどにあるカレンダーをタップ

 

アカウントをタップ

 

この中に見覚えのないカレンダーが入っているかを確認します。
筆者の場合は

  • iCloud
  • Gmail
  • 照会したカレンダー

このようになっています。
この照会したカレンダーというのがホームページなどから登録したカレンダーになります。
これをみて覚えがないものを削除します。

Gmail(Googleのメール)を使っている人は、ここに登録されている人が多いかと思います。

 

削除したい(身に覚えのない)カレンダーをタップ

 

もう一度、その名前をタップ

 

詳細な画面が出てきますので、1番下の削除を押して「OK」したら完了です。

 

大切なiPhoneをウィルス感染させないためには?

前述したように、iPhoneは非常にウィルス感染しにくい作りになっています。
つまり、感染するほとんどの原因は使う人の油断にあると言えます。
最後に「OK」を押す前に、本当に押していいのかを考えると感染の確率は下がるでしょう。

あとは、常にバックアップを取っておき、いつ初期化(工場出荷時に戻す)してもいいようにしておくと安心して使うことができます。

当店はiPhone修理屋さんなので、iPhoneの画面が割れて使えなくなってデータ救出のために泣く泣く修理をする方の姿も見かけることが多いのです。しかし、転ばぬ先の杖です。
バックアップさえ取っておけば、別の機種を買うという選択も出てきます。

特に古い機種であれば、こういった選択もありになるかと思います。

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