iPhone12miniのバッテリーの劣化が早い問題の一つの答え

最近インキューブ天神店で多い問合せの一つにiPhone12miniのバッテリー交換があります。
まだ新しい機種なので、そんなに早くバッテリーが劣化するのか?という疑問があり今まではAppleさんに相談した方がいいのではないかという風に対応させていただいていました。

そして昨日、当店でiPhone12miniのバッテリー交換をさせていただいたのですが、バッテリー交換を決断するに至った経緯と顛末をご紹介いたします。
もちろん昨日のバッテリー交換は正常に完了しております。

目次
  • iPhone12 miniのバッテリー劣化原因の調査
  • iPhone12 miniのバッテリーの劣化が早いのはなぜか
  • iPhone12 miniのバッテリーを長持ちさせる方法
  • iPhone12miniのバッテリーの劣化が早い問題の一つの答えのまとめ

iPhone12 miniのバッテリー劣化原因の調査

最初は、12mini特有の不良があるのではないかと推測しました。
ネットで調べても、当店の検索ワードを調べてみても12miniはバッテリーが持たないという症状が多くみられたからです。

まずは情報の源流のAppleに聞いてみた

まずは一番上流のAppleのコールセンターに確認をとりましたが、WEBサイトで公開されている情報以外は出てきませんでした。ちなみに、現在Appleがリコールを出している問題でiPhone12シリーズのものは音の問題だけでした。

iPhoneの互換バッテリー製造工場にも聞いてみた

iPhoneを作っているのは中国で、その周辺に多くの互換パーツ製造工場がある。
ということは互換パーツ製造工場は情報の上流に近い場所に位置しているから、かなりマニアックな情報まで握っていたりします。

人の口に戸は立てられないといったところでしょう。

工場に確認しても第一声は特に特定の原因があるという情報はありませんでした。
また中国のバイヤー達に確認しても、そういった情報は入ってきてないということでした。

 

iPhone12 miniのバッテリーの劣化が早いのはなぜか

情報の源流にも情報天国の中国にも情報がないということは、特定の不良などはないと推測するのが妥当かと思うので、別の切り口から考えてみることにました。

iPhone12 miniのバッテリー容量は2227mAhしかない。
これがどういう数字かわからないと思うので、容量が近いシリーズのiPhoneのバッテリー容量を列挙すると

  • iPhone6 1810mAh
  • iPhone7 1960mAh
  • iPhone8 1821mAh
  • iPhoneX 2716mAh
  • iPhone12mini 2227mAh

このようになっています。
iPhone12 miniはスペックも高く上に列挙した機種などと比べると電気喰いなのは想像に難くない。
このハイスペックな機種に対して積んでいるバッテリーの容量が低いアンバランスな状態が発生している?

また別のサイトでは

iPhone 12 miniの欠点は、バッテリーのもちの悪さだ。先ほどほとんど妥協がないと書いたが、バッテリーは間違いなくその妥協のひとつだろう。iPhone 12 miniは、明らかにバッテリーのもちが悪い。

だからといって、アップルを責めることなどできない。面積が小さいので物理的な空間が限られているし、ここ最近はバッテリー関連の技術に大きな進歩が見られていないのだ。結果としてライトユーザーでもない限り、普通に使っていても一日が終わるまでに充電の必要が生じる。

これは目玉機能のひとつである5Gの大きな問題でもある。試しに今回のテストの際に、設定を「5Gオート」ではなく、常に5Gに接続する「5Gオン」に切り替えてみた。すると、必死になって5Gの電波を探し続けてごくまれに発見する状態が繰り返され、たった90分でバッテリーがなくなった。

このようにある。
当店がある福岡市中央区は5Gエリアが多く5Gを快適に使えるエリアなのですが、5Gでの高速ダウンロードなどをやると激しくバッテリーが消耗するようです。

 

つまり、バッテリーの容量が小さいのに消費が多い機能が搭載されているので、結果として頻繁に充電をして充電サイクルのカウンターが増えていくのが根本的な原因になると推測できます。

iPhoneなどに搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池という二次電池で通常の乾電池などと違い充電ができるというのが特徴です。
そして、安定して高い出力を出せるのですが、充電回数として500回程度とされています。500回充電を繰り返した時点でのバッテリーとしての性能は60%程度まで劣化しているというデータもあります。

500回というと1日に1回充電するライフスタイルで1年5ヶ月になります。
実際、当店でお客様とお話しさせてもらっている感覚では早い方で1年半くらいからバッテリー交換の依頼が発生している印象があります。

このことから考えると、約500回というのはあながち間違った数字ではないのかと思います。

Appleが出しているカタログ値では

このように新しいiPhoneの方がCPUの性能は上がっていてもバッテリーは持続するようになっています。
しかし、この値はiPhoneの中に入っている音楽や動画を再生しているもので、通信は行われていません。
iPhoneは「電話」という大前提がある通信端末なのでそれを無視したバッテリー駆動時間を提示するのはいかがなものかと。

5G帯で通信した場合と4G帯で通信したバッテリー消費の違い

英語のサイトになりますがtom’s guideによれば、5Gで通信を行うと約20%バッテリー持続時間が減るというデータが出ています。

20%減るということは充電回数が20%増えるということになります。
単純計算になりますが、前述の充電サイクル500回から20%下げると400回になります。
iPhone12シリーズが発売されたのが2020年10月なので、2021年11月ぐらいからバッテリー交換の問合せが増えるというのは、スペックから見ると正常なことと考えることができます。

 

iPhone12 miniのバッテリーを長持ちさせる方法

iPhoneが一番電池を使うのは画面表示だと言われています。
画面の輝度を少し下げるだけでも、バッテリー消費は変わってくるようですが、少し暗くするというのは不便になるとも言えます。

今回のバッテリーの消耗が早い原因は5G通信にあると仮定すれば、それをオフにすればカタログ通りの値が出るかと思います。ということで、バッテリーのために5G通信をオフにしましょう。

実機が手元にないのでスクリーンショットなどの画像はありませんが、

設定→モバイルデータ通信→音声通話とデータ→4G

この4Gにチェックをを入れたら常時4Gで通信することになりますので、言わば今まで通りになります。
せっかく5Gという未来が手元にやってきたのに、色々使えないのは残念ですがiPhoneを電話として捉えればバッテリー持続時間の方が重要かと思いますので、5Gを切り捨てて4Gで今まで通りのiPhoneライフを送りましょう。

これに当サイトで以前ご紹介したオートメーションでバッテリーを節約する方法オートメーションでバッテリーを節約する方法を実践していただければ、なお快適にiPhoneが使えるのではないかと思います。

 

iPhone12miniのバッテリーの劣化が早い問題の一つの答えのまとめ

従来の考え方では新しい機種はバッテリー持続性も高いけど、性能も上がっているから結局は1日に1回充電して2年くらいで機種変更か修理屋さんでバッテリー交換でしょ。
というような印象でしたが、5Gという未来がやってきたことで、その方程式も崩れたのでしょう。

今まで通りの運用を可能にできるのはiPhone12ProMaxぐらいでしょうか。
バッテリーの容量が3687mAhもありますので、そこから20%差し引いても2949mAhあります。
この容量ならiPhoneXより少し上ですので、5G通信を使っていても普通に1日使える計算になります。

やはり最新テクノロジーとの両立は難しいのでしょうね。
早く頭のいい人が超小型で持続性の高いバッテリーを開発してくれませんかね。

 

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