SAMSUNG製スマホがベンチマーク偽装をしていたようです。
以前、SAMSUNGの最新機種のベンチマークよりiPhone13のベンチマークの方が高かったという記事を書きました。
iPhoneが最新のGALAXYをベンチマークで上回ったそうです
筆者はiPhone修理を専門としているのでiPhoneスゲーくらいの感覚で書いたのですが、今回発覚したのはSAMSUNGがGalaxyなど複数のスマホのスペックを恒常的に落としているということが発覚したことについてです。
目次
- ベンチマーク偽装とは
- なぜベンチマーク偽装をするのか
- SAMSUNG製スマホがベンチマーク偽装をしていたようです。 まとめ
ベンチマーク偽装とは
ベンチマーク偽装とは、自社の製品を良く見せるために行うことです。
そうすることによって、最新のスマホなどを好む層のユーザーにアピールすることや、自社の技術力をアピールすることを目的として偽装を行います。
今回バンチマーク偽装が発覚したのがSAMSUNGのGalaxy S22を含む複数の機種です。
今回のベンチマーク偽装で行われたのはyoutubeやNetflixなどの動画系アプリ、ウマ娘や原神などのゲーム系アプリなど約1万種類ににのぼるアプリを使う時にパフォーマンスの制限がかかるような仕組みにしています。つまり、カタログ通りの性能で動かないということです。
そして、一般的に使われているベンチマーク測定アプリを使う時だけ正常なスペックでスマホが動くようにしているのです。
通常はベンチマークソフトを動かす時だけスペックを上げることが多いのですが、今回は逆で意図的にスペックを落としているのです。
詳細については下記に詳しくまとめられています。
英語で書かれていますが、興味がある方はどうぞ。
なぜベンチマーク偽装をするのか
今回SAMSUNGが行ったベンチマーク偽装はバッテリーの使用時間を伸ばすことが目的ではないかと考えられています。
ベンチマークソフトは普段使いするソフトではなく、新しいスマホを買ったときに少し使うくらいなので少々バッテリーを酷使しても問題はありません。
しかし、上記したように動画系のアプリやゲームアプリなどは長時間の利用になりやすいので、それだけバッテリーを消耗させます。
そこで、ベンチマーク系以外のアプリのパフォーマンスを落とすことでバッテリー持続時間を伸ばそうという作戦なのでしょう。
iPhoneで言うところの低電力モードのような状態を意図的に作るのです。
iPhoneで低電力モードになると40%ほどCPUの速度が低下します。
低電力モードについては下記で詳しく書いています。
iPhoneのバッテリーの持ちが悪くなった人は絶対やったほうがいいiPhoneの使いかた。5分でできるオートメーション設定
ちなみに今回のパフォーマンスダウンの幅はシングルコアで45%下がっていてマルチスコアで39%下がっているとのことです。
なかなかひどいですね。
常にiPhoneの低電力モード程度のスペックでスマホを使わせようという作戦です。
ここまでやれば、ロングライフバッテリーになるでしょう。
SAMSUNG製スマホがベンチマーク偽装をしていたようです。 まとめ
筆者もスマホ業界の隅っこでご飯を食べている身なので業界全体の必死さはわかりますが、嘘はダメですよ。それもパフォーマンス40%オフはえげつないです。
ここまでのリスクを負ってまでシェアを獲得しないといけないと言うのも過酷な世界ですね。
そして、ここまでやってもAppleの製品にスッキリ勝てないという残念感。
ユーザーのニーズに真っ直ぐに向き合えば人を騙すようなことをしなくてもシェアは伸びていくと思うんですけどね。