iPhoneがwifiに繋がらないという端末が持ち込まれて奮闘したお話
最近、悪意のあるSSIDの鍵なし(野良wifi)に繋いだらiPhoneのネットワークが壊れて通信できなくなるという話が話題になっていたので、今回持ち込まれたiPhoneも、それに引っかかったのかなと思い見てみると、どうやら事情が違いました。
以前から思っていたのですが、福岡在住の外国人って多いんですね。
今回持ち込まれたwifiに繋がらなくなったiPhoneも天神の近くに住む外国人の方でした。
日本語学校に通っているせいか、流暢な日本語を駆使してお話をされていました。
外国の方ってすごいですよね。かなりの方がマルチリンガルです。
筆者は6年ほど中国語を勉強していますが、中々上達しないのが悩みです。
そんな事を考えながら持ち込まれたiPhoneをチェックします。
画面割れやバッテリー消耗のようなわかりやすい状態ではないので、細かいチェックが必要です。
技術屋さんとしては、こんな仕事が面白かったりもします。腕が試されるシーンですね。
まずはiPhoneの設定→ネットワーク設定を開いてみてwifiの状況など確認します。
天神店で利用しているwifiに繋いでみると一瞬繋がるけどすぐに切れるという症状が出ました。
次にお客様に了承をいただいたので、ネットワーク設定のリセットを行います。
ほとんどのネットワークトラブルは、これで解消します。
これでも解決しません。なぜ?
と思い設定画面を眺めてみるとVPNの設定が異様な速度でオンとオフを繰り返していました。
なんでネットワーク設定をリセットしたのにVPNがリセットされていないんだ?
とりあえず、そのiPhoneに入っているアプリをチェックしてみると、ブラウザアプリのoperaが入っていました。operaにはVPN接続で暗号化した通信ができる機能があるので、それが原因とあたりをつけて削除して再起動してみてもだめ。
もう一度設定に戻りVPN設定をみるとオンデマンド接続をするという項目がONになっていたので、これをオフに。すると安定してwifiに繋がるようになりました。
これで表面上の問題は解決したのですが、なぜこうなったか。またなんでネットワーク設定をリセットしたのにVPN設定が削除されないのかが問題でした。
色々調べてみると、どうやらプロファイルに直接書き込まれていてネットワークのリセットをしても削除できない状態になっているとのことでした。
ということで、設定→一般→プロファイル
この項目から該当するプロファイルを削除して解決です。
プロファイルは勝手に入ることはないので、自分で入れたと思われます。
iPhoneはダイレクトに設定を変更することができないので、システムに関わる部分はプロファイルという簡易的なプログラムを作ってインストールすることで設定変更ができます。
通常の設定などではできない事をやるのがプロファイルですので、インストールする際は十分に注意をしてインストールするようにしましょう。