iPhone 16では、バッテリー交換が格段にしやすくなる新技術が採用され、修理業界で大きな話題を呼んでいます。これまでAppleは第三者修理を頑なに否定する姿勢を取ってきましたが、近年の「修理する権利(Right to Repair)」運動の影響もあり、ついに大きな一歩を踏み出した形です。ただし、全てが簡単になったわけではなく、いくつかの課題が残っていることも事実です。
例えば、iPhone 12以降のモデルでは、画面を開ける作業そのものに高いリスクが伴います。これらの機種は本体の設計が非常に精密で、画面を固定する構造がより強固になっているため、画面を開ける際に破損させてしまうケースが少なくありません。そのため、街のiPhone修理店でも、iPhone 12以降のモデルについては画面割れ修理以外の依頼を受け付けていない店舗があるほどです。こうした背景からも、最新モデルを扱う修理には慎重さと高い技術が求められます。
一方で、iPhone 16ではバッテリー交換の作業が簡略化されました。接着剤を剥がす際には、9Vの電圧と約0.5A(500mA)の電流を90秒間加えることで、特殊な接着剤が柔らかくなり、バッテリーをスムーズに取り外せる仕組みです。しかし、この作業を行うには電子工作の知識が必要で、乾電池を使って9Vを作るか、直流安定化電源を使用する必要があります。どちらの方法も専門的な準備が必要なため、自己修理のハードルは依然として高いと言えます。
このような設計の変化は、Appleが修理のしやすさを求める社会の声に応えた結果と考えられます。特に欧州連合(EU)では、修理の容易性を義務付ける規制が進んでおり、Appleもこうした流れを反映させた形でしょう。しかし、実際の修理においては、画面を開ける際のリスクや、誤った方法での修理による不具合のリスクも存在します。ネットで購入した素性の不明なパーツを使用する場合、発熱や動作不良の原因になることもあります。
当店では、iPhone 12以降のモデルについても画面割れ修理やバッテリー交換を安全に行うための設備とノウハウを備えています。お客様に安心してご利用いただけるよう、信頼性の高い部品と確かな技術で対応しておりますので、ご安心ください。
iPhone 16は修理のしやすさという新しい進化を遂げましたが、その一方で慎重さが求められる作業も多いのが現状です。大切なスマホを長く使い続けるためにも、修理やメンテナンスについて気になることがあれば、ぜひ当店にご相談ください!
修理の料金を確認してみよう
この記事を書いた人

石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)
✅ 2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営
✅ 1万台以上のiPhoneを修理してきた実績
✅ システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!
✅ PC・ゲーム機の修理実績も多数
✅ ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!
「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。
🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。
✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。
「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。
活動実績(一部)
✅ iPhone修理店のオーナーとして、福岡市内で最も歴史ある店舗(iatq.net)を運営
▶︎ 自社サイトはこちら
✅ Yahoo!ニュース エキスパートとしても執筆中
▶︎ Yahoo!記事一覧はこちら
✅ ビジネス系メディアへのnote実篩も多数
▶︎ 掲載メディアはこちら(note)
✅ ナビットの1000人アンケートの記事も担当
▶︎ ナビットでの執筆一覧はこちら
✅ Kindle書籍も多数出版。可処分所得や通信制大学に関する実用エッセイなどを執筆
▶︎ Amazon著者ページはこちら