iPhoneには低電力モードという機能があります。ちなみに、iatQインキューブ天神店では夜の8時から朝の10時までは低電力モードにして脱炭素社会を目指しています。
この機能は通常バッテリー容量が20%を下回ると「バッテリーの容量が少なくなっています」というアラートが出て、低電力モードに切り替えるか、そのまま使うかの選択ができるようになります。
低電力モードにすると、確かにバッテリーは長持ちするようになりますが、どんな機能がオフになっているのでしょう。
Appleによれば
低電力モードにすると、以下の機能が制限されるか、機能に影響が出ます。
- メールの取得
- App のバックグラウンド更新
- 自動ダウンロード
- 一部のビジュアルエフェクト
- 自動ロック (デフォルトは 30 秒後)
- iCloud 写真 (一時的に停止)
- 5G (ビデオストリーミングを除く)
低電力モードがオンの間、ステータスバーのバッテリーアイコンは黄色になります。
とバッテリー残量 (%) が表示されます。iPhone の充電量が 80 % 以上になると、低電力モードは自動的にオフになります。
低電力モードは iPhone でのみお使いいただけます。
iPhone や iPad で低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる - Apple サポート (日本)バッテリーの充電残量が少なくなったら、低電力モードを使って iPhone や iPad の消費電力量を抑えることができます。
とあります。
もしかしてずっと低電力モードで運用しても問題ない人が多いのでは?
最近はメールの出番は極端に減っていてメールアドレスは持っているけど使っていない人も多いのではないでしょうか。
自動ダウンロードもいらんし。まだ手持ちのiPhoneが5G対応してないし。
このくらいならずっと低電力モードでいいやん。というようになりそうなものですが、Appleは正式にアナウンスしていませんが、iPhoneの性能を測るアプリなどを入れて計測してみると、低電力モード中はiPhoneのパフォーマンスが40%ほど低下するということがわかっています。
さすがにもっさりと動くiPhoneは使いたくないですよね。
バッテリーの持続時間が短くなったならiPhone修理屋さんでバッテリー交換するかモバイルバッテリーを使えばいいやん
筆者はiPhone修理屋さんなので、このバッテリー交換をするという意見は大賛成なのですが、予算と価値観の都合などもあるので強要もできません。
モバイルバッテリーは緊急用にはいいかもしれませんが、常用はおススメしません。
先日の記事でも少し触れていますが質の悪いモバイルバッテリーにあたったら目も当てられないような状況になります。モバイルバッテリーは緊急事や、どうしても電源が取れない場所でiPhoneを使う場合など、用途を限定して使っていただきたい派です。
あれもだめ、これもダメ。最後の手段は時間限定で勝手にONになる低電力モードだ!
学生さんのような1日のスケジュールが厳密に決まっている方には特に有効な手段だと思います。
他には携帯の持ち込みが出来ない仕事の方など。
iPhoneにはオートメーションという素晴らしい機能があるんです
オートメーションってなんね?という方も多いかとは思いますが、言葉通り自動でiPhoneが動いてくれるということです。iPhoneの動きを自動化してくれるプログラミングのようなものですが、別に難しいコードを記述するというものではありません。
このページの説明通りにやれば5分ほどで設定は完了します。
消してしまったり、なんらかの理由でショートカットAPPがない場合はAPPストアから再インストールしてください。
iPhoneのオートメーションの設定方法
まずはショートカットAPPを起動しましょう。
起動した画面です。
下の矢印で示しているオートメーションをタップして、この画面になったら個人用オートメーションを作成をタップします。
次に時刻をタップします。
今回のオートメーションは決まった時間になったらiPhoneが設定を変更するという仕組みを作るので、条件は時刻になります。
この画面に切り替わりますので、時刻の箇所に希望の時間を入力しましょう。
これはご自分の好きなタイミングを入れます。
例えば13時に仕事が始まって17時まで携帯を使うことが出来ないなら、スタート時間は13:00に設定しましょう。
時間の設定ができたら右上の次へをタップします。
この画面ではiPhoneにどういう動作をさせるかを決めます。
画面の1番下にある検索ボックスに低電力と入力します。
すると、このような画面になります。
低電力モードを設定をタップしてください。
この画面で四角で囲ってある箇所がオンになっている事を確認して右上の次へをタップします。
これ、大事なところです。四角で囲った実行の前に尋ねるをオフにしないと自動で動いてくれないので必ずオフにしてください。
オフにすると確認が出ますので、必ず尋ねないを選んでください。
次に自動で低電力モードをオフにする設定をします。
工程は、ほとんど一緒で1箇所だけ変わります。先ほどはオンにした箇所を今度はオフで設定します。
時間は低電力モードをオフにしたいタイミングで設定してください。
最初に挙げた例では17時に仕事が終わる状態ですので、その場合は17:00ですね。
シフト制などで変動がある方は、これを必要なだけ設定することになります。
非常に面倒な作業になりますが、iPhoneのバッテリーのためです。頑張りましょう。
逆に学生さんや、お仕事が月曜日から金曜日で決まった時間という方はまとめて設定ができます。
繰り返しの箇所で毎週を選ぶと、1番下に何曜日に設定するかという項目が出ますので、必要な曜日を設定します。
下の画像では土曜と日曜をオフにしています。
快適なiPhone生活のために
いかがでしょう。こうやってiPhoneのバッテリーに優しい使い方をすれば現在ギリギリでバッテリー交換しようか悩んでいた方も、あと少し延命できるかもしれません。
しかし、基本的には消耗しているバッテリーには限界がありますので、致命的になる前にバッテリー交換をオススメしたいですけどね。
この方法、iPhoneが新品のときからやっていると、ずいぶんバッテリーの寿命が延びます。
単純にバッテリーの充電回数が減り、低電力モードのときは発熱も抑えることができますので、バッテリーには非常に良い環境になるのです。
まさにSDGsのための設定です。
筆者は、iPhone修理屋さんという職業柄、日中は低電力モードでの運用はできないのですが、夜の12時から朝の7時までは低電力モードで運用しています。だって寝てるか酔っ払ってるかなので。
iPhoneのパフォーマンスが40%落ちても人間のパフォーマンスが、それ以上に落ちているので関係ないというわけです。