Apple「セルフサービス修理プログラム」の罠。自分で修理させる気ないでしょ?

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※この記事は過去の内容をもとに、2025年時点の情報を踏まえてリライトしたものです。


Appleの「セルフサービス修理プログラム」は本当に使えるのか?

iPhoneの「修理する権利」が欧米を中心に法的に認められるようになり、Appleもついに2022年から「セルフサービス修理プログラム」を開始しました。ただし、この制度には大きなハードルと課題があるというのが正直な印象です。

2025年現在、日本では依然として電波法や技術基準適合認証(技適)などの法制度の影響で正式導入はされていませんが、海外での事例から見えてきた問題点を解説します。


セルフサービス修理プログラムとは

Apple公式サイトからiPhoneのマニュアルをダウンロードし、専用工具をレンタルして、純正部品を購入することで、ユーザー自身がiPhoneの修理を行える仕組みです。

提供対象は2025年時点で、iPhone12以降のモデルや一部のMac、Apple Studio Displayなどが含まれています。


専用工具が大げさすぎる

修理のための工具はスーツケース2個分のボリューム。Apple公式からレンタル可能で、2025年時点の米国では1週間49ドル(約7,600円)となっています(為替レートによる変動あり)。

内容物は以下のようなもの:

  • 専用ドライバー
  • 吸着プレス機
  • 加熱ステーション
  • iPhone固定用治具

市販のiPhone修理キットと比べると大掛かりすぎて、「本当に個人向け?」と疑いたくなるレベルです。


マニュアルが不親切すぎる

Appleが提供するマニュアル(公式サイト)は、理論上の手順が記載されているのみで、実際の修理現場で起きやすいトラブルや回避策についての記述が乏しいです。というかありません。

たとえば:

  • 画面が割れている場合、吸盤が効かず外せない(テープなどでの補助が必要)
  • バッテリーの両面テープがちぎれた場合の対処法が記載されていない
  • ネジやコネクタ破損時の注意が一切ない

これは「素人が見てもできるとは限らない」という感じです。


修理成功しても“純正”と認識されない?

セルフ修理で純正部品を使用しても、iPhone上で「純正品ではありません」と表示される事例が海外で報告されています。

(例:「設定 > 一般 > 情報」で「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示される)

この現象は2025年現在でも完全には改善されておらず、ユーザーの間で混乱を招いています。


Appleは“やる気なし”?

これらの状況から、Appleはこの制度を**「あくまで義務として渋々提供している」**と受け取る業界関係者も多いです。

iPhone修理に慣れているプロの目線から見ても、

  • 工具のセットは過剰かつ不便
  • マニュアルはトラブル対応に乏しい
  • サポート体制が不十分

という印象が強く、「これで自分で修理しろというのは酷では?」というのが現場の本音です。


自力での修理は“ハイリスク・ローリターン”

筆者の店にも、自分で修理を試して失敗したiPhoneが定期的に持ち込まれます。

  • Amazonなどで買った安価なパーツ
  • ドライバーの先端が摩耗している工具
  • バッテリー交換時の絶縁不良

などによるトラブルが多く、結果的に修理費用が高くつくケースも珍しくありません。


Appleのセルフ修理は現時点ではおすすめしづらい

Appleのセルフサービス修理プログラムは、理念としては意義があるものの、実際に活用するにはハードルが高く、多くのユーザーにはおすすめしにくいのが実情です。

特に日本国内では制度未整備のうえ、自己修理で技適や電波法に触れる可能性もあるため、現実的な選択肢としては、専門店での修理を検討する方が安心です。

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この記事を書いた人

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石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)

2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営

1万台以上のiPhoneを修理してきた実績

システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!

PC・ゲーム機の修理実績も多数

ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!

「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。


🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。


✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。

「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。

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活動実績(一部)

iPhone修理店のオーナーとして、福岡市内で最も歴史ある店舗(iatq.net)を運営
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