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iPhoneって防水でしょ?だから多少濡れても大丈夫——。
そう思っている方、ちょっと待ってください。
実はAppleが公式に謳っているのは「耐水」であって「防水」ではありません。そして当店i@Qのデータでは、毎年5月になると水没修理の依頼が急増します。
しかも原因は海やプールではなく、「カバンの中」や「家の中」がほとんど。
この記事では、なぜ5月から水没が増えるのか、そしてもし水没してしまったときに本当にやるべきこと・絶対にやってはいけないことを、修理の現場からお伝えします。
なぜ5月からiPhone水没が急増するのか?
カバンの中でじわじわ浸水する
梅雨シーズンが始まると、通勤・通学中にカバンごと雨に濡れるケースが増えます。
「カバンに入れてるから大丈夫」と思いがちですが、実はこれが一番厄介なんですよね。カバンの生地にゆっくり雨が染み込み、中のiPhoneがじわじわと水に浸かっていく。しかもカバンの中は密閉に近い状態なので水が抜けにくく、iPhoneが水に触れている時間が非常に長くなるんです。
短時間ザブッと落としてすぐ引き上げたケースよりも、カバンの中で数時間濡れ続けたケースのほうが、内部のダメージが深刻になることが少なくありません。
気温が上がると、家の中で気が緩む
もうひとつ、当店のデータで見えてくるのが「家の中での水没」です。
洗面台で顔を洗っているとき、すぐ横に置いていたiPhoneが落ちる。お風呂に「防水だから」と持ち込む。トイレでポケットから滑り落ちる。
こうした家の中の水没って、本来は季節に関係ないはずなんですよね。でも、なぜか5月あたりから急に増える。
おそらくですが、気温が上がって薄着になり、ポケットが浅くなる。暖かくなって窓を開けたり水回りの近くで過ごす時間が増える。冬場のような「気をつけよう」という緊張感が薄れる。そうした小さな油断の積み重ねが、水没事故につながっているんじゃないかと考えています。
ちなみに、海・川・プールといった水場のレジャーが原因の水没は、もう少し暖かくなる7〜8月から増える傾向です。つまり5〜6月の水没は、ほとんどが「日常生活の中の油断」から起きています。
「iPhoneは防水」は間違い|Appleが謳うのは”耐水”
耐水と防水の違い
iPhoneの仕様ページを見ると、「IP68」という等級が記載されています。これは「深さ6mまで、最長30分間」の耐水性能を意味する数値です(iPhone 12以降)。
ただし、ここには大事な前提条件があります。
このテストは「実験室の管理された条件下」で、常温の真水・静水を使って行われたものです。つまり、お湯、石鹸水、海水、雨水といった日常で触れる液体は、そもそもテストの想定外。さらにApple公式サポートには、こうはっきり書かれています。
防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。水濡れによる損傷は、保証の対象外となります。
つまり、新品の状態でも「防水」ではないし、使っていくうちに耐水性能はどんどん落ちていくということです。
耐水構造が”仇”になる理由
そしてここが修理の現場で痛感するポイントなんですが、iPhoneの耐水構造は「水を入れにくくする」設計です。裏を返せば、一度内部に水が入ってしまうと、その水が外に出ていきにくい。
内部に留まった水分がじわじわと基板を腐食させていく。これが、水没後に時間が経てば経つほど復旧率が下がっていく最大の理由です。
水没したときにやるべきこと・絶対NGなこと
まずやるべきこと(4ステップ)
① 電源が入っていたら、すぐに切る
水が内部に残っている状態で通電し続けると、基板がショートして致命的なダメージにつながります。画面が映っていても、まず電源を落としてください。
② 充電ケーブルは絶対に挿さない
「充電できるか確認したい」という気持ちはわかりますが、濡れた状態での充電はショートの原因になります。Apple公式も「完全に乾くまでは充電しないでください」と明記しています。
③ 外部の水分をやさしく拭き取る
柔らかい布やティッシュで、本体表面やコネクタ周りの水分を拭き取ります。
④ 振らずに、そのまま修理店へ持ち込む
ここが最も重要です。詳しくは次のセクションで説明しますが、自分で乾かそうとせず、できるだけ早く修理店に持っていくのがベストな選択です。
ネットでよく見るけど、実はNGな方法
✕ 米の中に入れる
ネット上でよく紹介される方法ですが、2024年にAppleが公式で「やめてください」と警告しています。米粒や微細なデンプンがコネクタに詰まり、逆にiPhoneを傷つける可能性があるためです。そもそも、耐水構造のiPhoneは外から乾燥させても内部まで乾きません。
✕ 乾燥剤と一緒に袋に入れる
お菓子の袋に入っているシリカゲルを使う方法も見かけますが、これも同じ理由で効果がありません。iPhoneの耐水パッキンが「外から中を乾かす」ことを阻んでいるため、いくら外側の湿度を下げても内部の水分は抜けていかないんですよ。
✕ ドライヤーで温風を当てる
熱によって内部のパーツや接着剤が損傷するリスクがあります。Apple公式も「高温の熱源でiPhoneを乾かさないでください」と明記しています。
✕ 本体を振って水を出す
これ、やってしまう方が非常に多いんですが、実はもっとも危険な行為のひとつです。振ることで、今まで水が届いていなかったバッテリーと基板の接点部分に水が流れ込み、ショートして致命的に壊れる可能性があります。「今動いてるから大丈夫」と思って振った結果、完全に起動しなくなった——というケースを当店でも何度も見ています。
なぜ「すぐ修理店に持ち込む」が最善なのか
修理店では本体を分解して、内部の水分を直接除去し、基板の洗浄を行うことができます。自宅で外から乾かす方法では到達できない部分に、物理的にアクセスできるわけです。
水没修理は時間との勝負です。内部に水がある時間が長ければ長いほど腐食が進み、復旧率は下がっていきます。「とりあえず乾かしてから考えよう」ではなく、電源を切ったらそのまま持ち込む。これがデータを守る最善の方法です。
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水没を防ぐ!今日からできる3つの対策
カバン対策:ジップロックか防水ポーチを1枚入れておく
100円ショップのジップロックで十分です。梅雨時期はカバンの中にiPhoneを直接入れず、防水の袋に入れるだけで浸水リスクは大幅に下がります。防水ポーチも数百円で手に入るので、通勤カバンに1枚常備しておくのがおすすめですよ。
家の中対策:水回りにiPhoneを「置かない」習慣
キッチン・洗面台・風呂・トイレ——この3か所にはiPhoneを持ち込まない、近くに置かない。シンプルですが、これだけで家の中の水没はほぼ防げます。
「お風呂で動画見たいんだけど…」という方は、防水ケースに入れるか、いっそ安い防水スピーカーで音声だけ聴く方法に切り替えるのが安全です。
そもそもの心構え:「耐水≠防水」を忘れない
iPhoneのIP68は「万が一のときにすぐに壊れないための保険」であって、「水に濡らしても大丈夫」という意味ではありません。しかも耐水性能は日々劣化していきます。
「自分のiPhoneは大丈夫」ではなく、「水は天敵」という意識を持っておくだけで、水没事故の確率はぐっと下がります。
福岡で水没修理ならi@Qへ
水没は時間が勝負です。「乾いてから」ではなく、「今すぐ」ご相談ください。
i@Q 西新店
福岡市早良区西新5-15-11 2F
(西新のサザエさん通り商店街の中・藤崎・ももち浜・百道・唐人町エリア)
i@Q 博多店
福岡市博多区住吉3-5-2 2F
(キャナルシティ、住吉神社近く・薬院・天神・博多駅エリア)
共通フリーダイヤル:0120-947-123
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この記事を書いた人
石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)
✅ 2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営
✅ 1万台以上のiPhoneを修理してきた実績
✅ システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!
✅ PC・ゲーム機の修理実績も多数
✅ ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!
「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。
🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。
✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。
「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。
活動実績(一部)
✅ iPhone修理店のオーナーとして、福岡市内で最も歴史ある店舗(iatq.net)を運営
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✅ Yahoo!ニュース エキスパートとしても執筆中
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✅ ビジネス系メディアへのnote実篩も多数
▶︎ 掲載メディアはこちら(note)
✅ ナビットの1000人アンケートの記事も担当
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✅ Kindle書籍も多数出版。可処分所得や通信制大学に関する実用エッセイなどを執筆
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