フォークリフトに踏まれてしまったiPhoneとの3日間戦争

微妙な天気の福岡の静かな朝に持ち込まれた一台のiPhone5

話を聞くと仕事中にフォークリフトで踏んでしまったということです。

まずは写真を。

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かなり激しい状態ですね。

横からの写真を撮っていなかったのが残念なぐらい反ってました。

 

フォークリフトは思い荷物を持ち上げるために、かなり重く作られています。

うっかり落としてしまったiPhoneを、その重たい車両にて踏んでしまったわけです。

その被害はすさまじいもので、ガラスの割れ方も激しく、電源も入らない状態でした。

 

そんなiPhoneを何とか復旧させて欲しいという内容でした。

 

iPhoneはパソコンと違い、ハードディスクだけ抜き出してデータを拾うというようなことも出来ないので、10か0かのような勝負になります。

ということで、まずはiPhoneのフロントパネルだけが壊れている可能性ということで新品のフロントパネルをはめてみる。

とりあえず無反応。

 

次はバッテリー。

見た目はキレイなんだけどiPhoneを踏んだ瞬間に異常な電気が流れたらバッテリーも故障する。

んでバッテリーを付け替えてみるがダメ。

 

次はドックコネクタ。

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写真ではわかりにくいのですが、新品のドックコネクタを仮で付けて動作を見ている途中。

これもダメ

 

次に近接センサー。

これは周辺の明るさを感知したり、電話をする際に画面だけをオフにするような制御をしている。

新品の近接センサーをつけた瞬間起動した!

 

けっこう感動ですよ。実際諦めかけてたので。

しかし、いつまで正常に動くかわからないので、とりあえず3000枚ほどあった写真をすべてバックアップ。

この時、itunesを使わずに写真だけを当店の外付けハードディスクにバックアップを取っていたので、電話帳などのバックアップはとれていない。

 

写真は完全にバックアップがとれたので、次は原因追求。

交換パーツ(iPhone5 16G 白)

フロントパネル 白

バッテリー

ドックコネクタ 白

近接センサー

電源/ボリュームケーブル

 

これだけのパーツを交換していったので、1つずつ外しながらテストをする。

ドックコネクタ ○

バッテリー ☓

近接センサー ☓

フロントパネルと電源/ボリュームケーブルに関しては、使えないと動作を見ることができないので、交換するしかなかったので、対象外。

 

ということで関係ないのはドックコネクタだけだったので、それだけは最初から付いているものを使って内部の作業は終了です。

できるだけ金銭的な負担を減らさないと大変ですからね。

あとは曲がりまくったバックパネル(ボディ部分)の修正をしてフロントパネルをはめて全体の作業終了。

 

その後、お客様のパソコンを持ち込んでもらい、iTunesをインストールして完全バックアップを取ってバックアップが作業完了してお引き渡しです。

10月24日の金曜日の電話問合わせから始まり、26日日曜日の夕方引渡し。

長い戦いでした。

 

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