iPhoneを使う上での回線障害に対して対してリスクヘッジを考えてみる

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通信障害とiPhoneユーザーの備え──複数回線でリスクヘッジを

※この記事は2022年7月時点の情報をもとに2025年に再編集しています。


2022年7月1日の深夜から、au(KDDI)が大規模な通信障害を発生させました。

7月3日10時現在でも完全復旧には至らず、総務省はKDDIに対して早期復旧と情報周知を求めました。

実は、こうした通信障害は珍しいことではありません。

  • 2021年10月:NTTドコモで29時間の通信障害
  • 2018年12月:ソフトバンクで大規模障害

つまり、どのキャリアを使っていても障害は起こり得るということです。


回線障害とは?

今回は携帯電話の「ネットワーク制御サーバー側」に起きた障害。

携帯電話は電波で通信するため、一般的に有線より安心と思われがちですが、システム障害や天候、落雷などで不調になるケースもあります。


リスクを減らすには「2回線持ち」が基本

通信のリスクヘッジとして最も効果的なのは、異なる系統の回線を2本持つことです。

iPhone XR以降のモデルであれば、eSIM機能を使って1台で2回線運用が可能です。

※Apple公式のeSIM対応情報:https://support.apple.com/ja-jp/HT209044

ただし注意点として、以下のような「同系統の回線を2本持つ」構成はリスク分散になりません。

  • au+povo
  • au+UQ

docomoもMVNOが多いため、知らずにdocomo系で2回線契約してしまっている方も要注意です。


筆者の実際のリスクヘッジ構成

使用端末:

  • iPhone 13 mini(eSIM+物理SIM)
  • iPad Pro 11インチ(セルラー)
  • Apple Watch Series 6

契約回線:

  • 楽天モバイル(iPhoneメイン)
  • LINEMO(iPhoneサブ)
  • IIJmio(iPad)
  • IP-PBX(固定電話番号での発着信も可能)

IP-PBXとは:会社の固定電話番号を、携帯端末などでも発着信できる仕組みです。

海外にいても、国内番号で発信・着信が可能なVoIP技術を利用しています。

月額コスト(概算)

  • 楽天モバイル:約1,000円
  • LINEMO:約3,000円
  • IIJmio:約1,600円(データ専用20GB)

リスクヘッジとして「キャリアの分散」が重要

楽天モバイルは、auのネットワークとローミング契約があり、エリア外ではauの回線に自動切り替えされます。

つまり、今回のようなau側で障害が出た場合、楽天ユーザーにも影響が出ることがあります。

それを理解したうえで、LINEMO(ソフトバンク回線)やIIJ(docomo回線)を組み合わせることで、複数系統に分散させています。


最後に

筆者は、IT業の立場から意識的にキャリアを分散し、「全部がダメになる」状況を回避できる体制を整えています。

ここまでの多重回線が必要な人は限られるかもしれませんが、せめて1台で2系統の回線を使えるようにしておくと、いざというとき安心です。

今後は、コストとのバランスを見ながらpovo2.0の導入なども検討していますが、

「安ければいい」という判断では、いざというとき不便さや情報遮断につながる可能性も。

皆さんも、この機会に通信インフラの“もしも”について、一度見直してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)

2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営

1万台以上のiPhoneを修理してきた実績

システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!

PC・ゲーム機の修理実績も多数

ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!

「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。


🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。


✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。

「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。

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