「最近、iPhoneのバッテリー残量がすぐ減る」「急に電源が落ちる」──そんな経験はありませんか?
iPhoneのバッテリーは「リチウムイオン電池」という高性能な電池ですが、使い方や内部の状態によっては、想定より早く劣化してしまうこともあります。
この記事では、バッテリーの劣化を防ぐための正しい充電方法と、あまり知られていないBMS(バッテリー制御基板)の故障リスクについてもわかりやすく解説します。
バッテリー劣化を防ぐ正しい充電方法とは?
「30%〜80%」充電が理想? → 一部正解
「バッテリーは30%〜80%の間で充電するのがいい」とよく言われます。これは、リチウムイオン電池が満充電や完全放電を繰り返すと劣化しやすいという性質に基づいています。
ただし、Appleはこの運用をユーザーに求めているわけではありません。
代わりに、iOSには「最適化されたバッテリー充電」機能が搭載されており、夜間の充電などでは80%で一旦止め、必要な時間に合わせて自動で100%まで充電することでバッテリーの寿命を延ばす工夫がされています。
設定 → バッテリー → バッテリーの状態と充電から確認・設定できます。
「充電しっぱなしはダメ」 → 誤解あり
iPhoneは満充電状態での過充電を防ぐ制御機能を持っています。そのため、100%になった後も充電器に繋ぎっぱなしにしても即座に劣化するわけではありません。
ただし注意点もあります。それは…
高温環境下での充電は避けること。
高温状態(特に40℃以上)での充電は、バッテリー劣化を一気に早めます。寝るときの枕元充電で、端末が布団に埋もれて高温になっている…というのは要注意です。
「純正の充電器を使うべき?」 → 正解!
Apple純正、もしくはMFi認証済みの充電器・ケーブルを使用することで、異常電圧や過電流によるバッテリー損傷を防げます。
一方、安価なノーブランド品は、バッテリーの膨張や制御不能な発熱の原因になることもあります。
アプリ使用とバッテリーの関係
「重いアプリは終了させるべき?」 → 基本的に不要
実は、Appleはアプリの強制終了を推奨していません。
iOSでは、バックグラウンドのアプリは一時停止状態となり、電力消費は最小限に抑えられています。頻繁に終了・再起動を繰り返す方が、逆に電力消費が増える場合も。
効果的なのは「バックグラウンド更新の制限」
以下の設定がおすすめです:
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設定 → 一般 → Appのバックグラウンド更新 → 必要なアプリだけオンに
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設定 → バッテリー → バッテリー使用状況で消費の多いアプリをチェック
これだけで、日常的な電池持ちはグッと改善されます。
【重要】BMS(バッテリー制御基板)の故障に注意!
iPhoneのバッテリーには、BMS(Battery Management System)と呼ばれる小型の制御基板が内蔵されています。
このBMSが正常に働いていれば、過充電や過放電、過熱を防ぐことでバッテリーの安全性と寿命を守っています。
しかし──
BMSが壊れるとこんな症状が起きます
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残量表示が突然1%になったり、急に電源が落ちる
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充電できない/極端に遅い
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バッテリーが膨張して画面が浮いてくる
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起動しない/再起動を繰り返す
BMSは一度壊れると自己修復しません。こうした異常がある場合は、早急にバッテリー交換が必要です。
まとめ
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チェックポイント |
内容 |
|---|---|
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バッテリーの劣化を防ぐ |
「最適化されたバッテリー充電」をONに。高温状態を避けよう |
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アプリの使い方 |
強制終了よりも「バックグラウンド更新の制限」が有効 |
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充電器の選び方 |
純正・MFi認証の使用がベスト |
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BMSの故障リスク |
残量異常・膨張・電源落ちなどは要注意。早めの修理を! |
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おわりに
iPhoneのバッテリーは消耗品ですが、正しい知識と適切な使い方で寿命を延ばすことが可能です。
もし不安な症状が出ている場合は、無理せず早めにプロに相談を。
福岡市・西新・住吉エリアでのiPhone修理なら、ぜひ当店 i@Q にご相談ください。バッテリー交換も最短15分で対応可能です。
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この記事を書いた人
石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)
✅ 2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営
✅ 1万台以上のiPhoneを修理してきた実績
✅ システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!
✅ PC・ゲーム機の修理実績も多数
✅ ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!
「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。
🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。
✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。
「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。
活動実績(一部)
✅ iPhone修理店のオーナーとして、福岡市内で最も歴史ある店舗(iatq.net)を運営
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✅ Yahoo!ニュース エキスパートとしても執筆中
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