
動画を再生しても音がやけに遠い、通話で「聞こえにくい」と言われる。iPhoneのスピーカーから出る音が小さい、あるいはこもって聞こえる——夏の終わりになると、この相談が一気に増えます。iPhone修理を12年、累計1万台以上さわってきた私の経験では、原因の多くは故障ではありません。この記事では、店に来る前に自分で試せる手順と、修理を考えるラインの見分け方をまとめます。
iPhoneスピーカーの音が小さいとき、最初に見る3か所

結論から書きます。音が小さい・こもると感じたら、順番に「設定」「ケースとフィルム」「穴の詰まり」の3か所を見てください。うちの店に持ち込まれるケースでも、この3つのどれかで戻ることがかなり多いです。パーツ交換が要るのは、そのあとの話になります。
設定とモードの確認(30秒で終わります)
意外と多いのが、本体側の設定で音量が絞られているだけのパターンです。次の項目を上から順に見てください。
- 本体側面の消音スイッチがオレンジ色になっていないか(機種によってはアクションボタン)
- コントロールセンターの音量スライダーが下がっていないか
- 集中モード・おやすみモードがオンになっていないか
- Bluetoothでイヤホンやスピーカー、車のオーディオにつながったままになっていないか
最後のBluetoothは本当によくあります。ワイヤレスイヤホンを鞄に入れたまま接続が生きていて、音が全部そっちに流れているだけ、というやつです。
ケースと保護フィルムのズレ
厚みのあるケースや、貼り位置が数ミリずれた保護フィルムが、受話口やスピーカーの穴を半分ふさいでいることがあります。ケースを外した状態で音を鳴らしてみて、聞こえ方が変わるなら原因はここです。フィルムの端が浮いてきている場合も同じで、交換すれば戻ります。
スピーカーの穴に溜まる汗・皮脂・繊維
いちばん多いのがこれです。スピーカーのメッシュ(穴の内側にある細かい網)に、ポケットの繊維くず、皮脂、化粧品、砂ぼこりが少しずつ溜まっていきます。音の振動が外に抜けなくなるので、「割れる」というより「こもる」「遠い」と感じる鳴り方になります。汗をかく季節のあとに増えるのは、たぶんこの理屈です。
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スピーカー掃除でやりがちな3つのNG

掃除で直せる可能性が高いぶん、やり方を間違えて状態を悪くする人も見てきました。次の3つは避けてください。
- 針・つまようじ・SIMピンで突く:メッシュを破ると、内側にゴミが落ちて掃除では取り出せなくなります。うちに持ち込まれる「悪化してしまった」ケースの大半がこれです。
- 水やアルコールを直接かける:iPhoneは防水ではなく耐水設計です。穴から液体が入れば、内部の腐食につながる可能性があります。
- エアダスターを至近距離で噴射する:勢いでゴミを奥に押し込んでしまいます。使うなら本体から少し離して、短く吹く程度に留めてください。
やっていいのは、毛先のやわらかい乾いたブラシで穴の表面を「なぞる」くらいです。歯ブラシより、メイク用や工作用の細い筆のほうが向いています。
掃除に使う道具は、ホームセンターやスマホ清掃用の精密ブラシで十分です。どうしてもエアダスターを使いたい方は、噴射力を調整できるタイプを選び、離して短く吹いてください。
「通話だけ小さい」と「全部小さい」は原因が別物
ここは切り分けの分かれ道なので、覚えておくと相談が早く済みます。iPhoneには音を出す口が2つあり、それぞれ別のパーツです。
- 通話中の相手の声だけ小さい→画面上部の受話口(イヤースピーカー)側。耳を当てる場所なので、皮脂とファンデーションで詰まりやすい部分です。
- 動画・音楽・着信音など全部小さい→本体下部のスピーカー側。ポケットの繊維が入りやすい部分です。
- スピーカーフォンにすると普通に聞こえる→受話口だけの問題である可能性が高くなります。
電話で相談をいただくときも、私はまずこの3つのどれかを聞きます。ここが分かるだけで、当日の作業内容がだいぶ絞れます。
掃除で戻らないときは修理という選択肢

ブラシで掃除しても、ケースを外しても、設定を見直しても変わらない。そのときは、パーツ側かその周辺のトラブルを疑うことになります。とくに次に当てはまる方は、早めに相談したほうが結果的に安く済むことが多いです。
- 過去に水に濡らした、雨に長く当てた、汗で濡れた状態が続いた
- 落としたあとから音がおかしくなった
- 音が小さいだけでなく、ノイズやビリつきが混ざる
i@Qではスピーカー周りの点検・清掃から交換まで対応しています。料金と所要時間は機種と症状で変わるので、お電話(0120-947-123)かLINEでご相談ください。作業はデータをそのままで進めるのが基本ですし、交換したパーツには3ヶ月保証が付きます。予約なしでも受け付けていますが、西新店・博多店とも定休日が違うので、営業日だけ先に確認してもらえると確実です。
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音が小さいの多くは「詰まり」、残りは見極め

設定・ケース・穴の詰まりを順に潰していけば、多くのケースは元の音量に戻ります。それでも変わらないときは、無理に突かずに一度見せてください。突いてメッシュを破ってしまうと、直せたはずのものが交換案件になります。迷ったら電話一本で大丈夫です。
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この記事を書いた人
石井つかさ(ライター / iPhone修理エンジニア)
✅ 2025年5月で創業11年!福岡市内で最も歴史のある(たぶん)iPhone修理店を運営
✅ 1万台以上のiPhoneを修理してきた実績
✅ システムエンジニア歴20年以上 → ハードだけでなくソフト面からもアドバイス可能!
✅ PC・ゲーム機の修理実績も多数
✅ ライターとしての実績もあり、「専門知識をわかりやすく伝える」のが得意!
「詳しいけど、オタク的じゃない」視点で、専門用語をできるだけ噛み筒き、お客様にとって本当に役立つ情報を発信しています。
🎓 2019年、40代で京都芸術大学に入学、2025年3月、6年かけて卒業。
その後すぐに放送大学に入学し、心理学を学部。 現在も学びを続経中です。
✍️ 芸術大学で学んだ“構成力・表現力”と、放送大学での“心理・社会・文学・経済”の学びを融合し、
情報発信や文章指導に応用しています。
「感性で伝え、論理で支える」
そんな発信を大切にしながら、ZINE、Kindle書籍、講座など多角的に活動中。
活動実績(一部)
✅ iPhone修理店のオーナーとして、福岡市内で最も歴史ある店舗(iatq.net)を運営
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✅ Yahoo!ニュース エキスパートとしても執筆中
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✅ ビジネス系メディアへのnote実篩も多数
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✅ ナビットの1000人アンケートの記事も担当
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