iPhone修理屋さんのちょっとした裏話

裏話といってもエロかったり危なかったりという話ではありませんので悪しからず。

お客様の大切なiPhoneを修理するにあたって一番大事なことは、技術や知識などではなくお客様がiPhoneを快適に使えるような状態でお手元に届けることです。そのために日々勉強をし、技術を積み重ねていくのです。弊社は10年以上福岡でIT企業をやっており、そのIT屋さんとしての感覚でiPhoneの修理屋さんをはじめることにしました。

ところが、iPhoneの修理屋さんにとって一番大事なことは技術や知識ではなかったのです。技術などは大前提で最低限持ってないといけないものだと思っていますが、最近は新しくできたiPhoneの修理店は技術が低い店舗が散見されるようになってきました。ユーザーはしっかりとした目線で修理するお店を選ばないと大きな失敗をするかもしれません。

先日、福岡市内の別のiPhone修理屋さんで聞いた話では他店の悪口を実名を出してお客さんに吹聴して他店の評判を落とし、自分の店舗に少しでもお客様を呼ぼうとするというようなことをやっているようです。
参考までにですが、iPhone4シリーズは修理の技術も難しく儲けも少なく、ユーザーも減っているということで修理をやっていない店舗が増えています。

修理を「やっていない」店舗なら技術はあるので問題はないのですが、「できない」店舗があるのも事実です。
そういった店舗は勉強をしていない店舗の可能性があるので、少し注意をしたほうがいいかと思います。

話がずれましたが、iPhoneの修理屋さんの一番のポイントは仕入れなのです。

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iPhoneのパーツを製造している国は中国で、世界中どこのiPhoneを買っても中国製なのですが、中国から物を仕入れる難しさがあります。

多くの日本人が持つような中国人のイメージは現在では減り、まっとうな商売をするところが増えています。それでも検品をちゃんとせずに出荷してくる業者も多いので、最初のハードルは業者探しから始まるのですが、中国に住んでいるならいざ知らず日本に住んでいて探すのは難しいです。言葉の壁もありますし。

そういったハードルを頑張ってクリアーしたら次に発生するのが為替の壁です。商品を仕入れるのにお金を支払うわけですが、国内の取引であれば銀行振り込みか代金引換郵便、コンビニ払いなど簡単な支払い方法が数多くありますが、海外にお金を支払う場合は、銀行からであれば海外送金という方法になります。他にも少し方法はあるのですが、その辺の詳細は今回は割愛しますが、手数料がすごく高いんです!

だから少額での取引をすると分が悪くなるという事態になります。
さらに円安が進んでいるときは地獄のような気分になります。輸入業者にとっての円安はきついですからね。

ということで、最近は国内でという動きもチラホラ出ているのですが、まだ技術が未熟で部品の精度が低いのです。
イメージでは日本の高い技術力!という感じなのですが、実際には一日の長がある中国の品物の方が質がいいのが現状ですね。
ということで、弊社は中国との取引を行っているわけですが、

次の壁は輸送です。
これが最強の敵で先日もブランド品などの違法コピーを輸入させないための水際対策で期間内に福岡に、というか日本に入った荷物を一度すべて開けて検査するのです。いわゆる全量検査ですね。
違法コピーや偽ブランドなどの商標権を侵害するような行為は撲滅するべきですが、一度荷物が止まると長い期間かかるので、在庫調整が難しくなるのです。

世の中イロイロな商売があり輸入業も多いのですが、どの業者さんも同じような苦労をされているのでしょうね。
日本の感覚ではお金を払えば、品物は当然確実に手元にくるというのが当たり前の感覚なのですが、海外と取引をしているとお金を払っても完全に手元に商品が届くまで安心できないということが分かりました。

もう少しグローバルな感覚を持たないとだめですね。

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